皆さんは、鬼ごっこで決して鬼になることのない子の存在をご存じだろうか。
それは、鬼ごっこ界ヒエラルキーの頂点に君臨する存在。
彼らは畏怖の念を込め「みそ(まめ)」と呼ばれています。
鬼ごっこ最強「みそ(まめ)」とは
鬼ごっこは、「鬼」と「子」に分かれて行われるゲームです。
鬼ごっこにもいろんな種類がありますが、基本的には鬼が子に触れる(タッチする)ことで鬼が変わり、その繰り返しをする遊びですね。うん、誰もが知ってます。
そんな鬼ごっこですが、実は鬼と子以外にもとある役職があるんです。
それが「みそ(まめ)」。
呼び名は地域によって「みそっこ」とか「おまめ」など他にもいろいろありますが、これらは同じ能力を持ちます。正に、鬼ごっこをするために生まれてきたような能力です。
この2パターンが代表的。
特殊能力1 触れられても鬼にならない
みそ(まめ)は、基本的には子と同じ動きをします。ですが、こいつが非常に厄介。
【特殊能力1】
触れられても鬼にならない
マリオでいうスターを拾った状態。
しかもこれが常時発動してます。鬼を一切引き寄せないエンドレス無敵状態です。
鬼ごっこで決して鬼にならない、正に最強の能力なのです。
特殊能力2 鬼になってもすぐに他の子を生贄にできる
こちらもなかなか厄介。
【特殊能力2】
鬼になったらすぐ近くの子を生贄にできる
一応鬼にはなる。ただし、みそ(まめ)が鬼になったら適当な頃合いを見計らい、近くの子が代わりに鬼になる必要があります。(俗に言う手加減)
みそ(まめ)は近くの子を生贄にできるのです。これは、見方によっては特殊能力1よりも畏怖される能力かもしれません。
可愛い顔して恐ろしい能力を使うのです。
みそ(まめ)の役職を与えられるための条件
このように、最強の能力を持つのがみそ(まめ)。
しかし、誰もがなれるわけではありません。
ゲームバランスを崩壊させかねない超イレギュラーな能力ですから、当然厳しい条件があります。
- 年齢等による運動能力の差が明らかに大きいと認められる
- メンバーから「お前みそ(まめ)な」と宣告を受ける
要は、運動能力の差を埋めるためのハンデです。
例えば鬼ごっこのメンバー内に年下の子が混じっている場合。
友達同士で鬼ごっこをしていたときに、ちょっと歳の離れた弟も一緒にいることがたまにあります。
そんなときに、ハンデと称しみそ(まめ)の役職が与えられます。
そう、これは選ばれし者だけに与えられる能力なのです。
特殊能力者はえてして孤独な存在
運動能力の差を埋めるためのハンデとは謳ってますが、ここで1つの疑問が浮かびます。
果たしてみそ(まめ)は鬼ごっこに参加してるといえるのか?
特殊能力2のように周りが手加減する場合はともかく、触れられても鬼にならないのはさすがにやりすぎです。
そもそもハンデと称してますが、能力の見合わない子の厄介払いをしているようにも思えます。
子供なりに自分より小さい子を仲間外れにするのは、さすがに気が引けるんでしょうか?
その割にはハンデと称してぞんざいな扱い。これはある意味、悪意が込められたルールなのでは・・・。
周りが持たざる能力を持ってしまった者は、人知れず孤独と戦っているものです。
最後に
呼び名がなかったとしても、みそ(まめ)のようなシステムは誰もが経験したことあるでしょう。
ですが、自分だけ特別扱いをされて喜んでいる姿を想像すると、なんか微笑ましくもなりますね。
子供の遊びの割に、上手く考えられた面白いルールです。