牛丼家の牛丼を再現するために必須といわれている「牛ダシダ」。これは、牛肉を3時以上煮込んだスープから出来るだしです。
だしの新たなレパートリーとして、徐々に日本の家庭にも浸透しつつありますね。
今回は牛ダシダとほんだし(だしの素)で牛丼を作って、どれほどの差が出るのかを見ていきたいと思います。
牛肉から作られただしの素「牛ダシダ」
そもそも牛ダシダって何なのか。
牛ダシダを簡単に言うと「韓国版だしの素」です。日本でだしの素と言ったら「ほんだし」が代表的ですよね。それの韓国バージョンということ。
この2つの用途はほとんど同じとされてますが、違いは何から出汁を取っているかにあります。
- 牛ダシダ・・・牛肉
- ほんだし・・・かつお
このように牛ダシダは「牛」、ほんだしは「魚」からだしを取っているんですね。これを聞いただけでも全くの別物ということが分かると思います。
和風だしや中華だしなどだしにもいろいろありますが、この手のタイプはあまり日本に浸透していませんね。料理によって使い分けることでまた調理が楽しくなるはずです。
「牛ダシダ」と「ほんだし」で牛丼を食べ比べ
牛ダシダを使った料理で有名なのが牛丼。これを使うと、なんと吉野家風の牛丼になるんだとか。
そんなわけで「牛ダシダ」と「ほんだし」それぞれで作った牛丼にどれほど差が出るのかを試してみました。
まずはこのようにタレを2種類準備。ちなみに左が牛ダシダ、右がほんだしです。
粉の溶け方が違いますね。
だし以外は全く同じ調理法で同時に作っていきます。
もともとのだしの匂いが全く違ったので、予想通りここで匂いに差が出てきました。牛ダシダは深みのある肉料理の香りがします。これはいわゆる牛丼屋の匂い。
他のだしを圧倒する深みのある強い香りは、一度嗅いだら忘れられないインパクトがありますよ。
当然ながら、見た目にはほとんど大差がありません。
ただやはり香りが全然違います。よくよく匂いを比べてみると、やはりほんだしは鰹の香りが浮いているのがよく分かります。
牛ダシダの方はしっかり料理としてまとまっている香りがしますね。それでいて味にはしっかりとしたパンチがある。他の調味料は全く同じ分量ですがこっちの方が味が濃く感じます。
正に牛丼屋で食べる牛丼みたいに、ガツガツとかきこみたくなる味です。
正直どちらも美味しい牛丼なのは間違いありません。ただ、より洗練された牛丼作りに、牛ダシダが必須とされる理由はよく分かりました。
最後に
牛ダシダは肉から作られた出汁。単純に考えただけでも肉料理との相性は抜群といえるでしょう。
料理によって「牛ダシダ」と「ほんだし」を使い分けられると食卓がレベルアップしそう。
とくに韓国料理に加えれば、本場さながらの料理が作れるようになるかもしれません。今後も色々な料理に試していきたいと思いますよ。