先日、地元商工会議所主催の「ネットショップ入門セミナー」に行ってきました。
その名の通りネットショップに関するセミナーで、テーマは大きくこの2つに分かれます。
- UPDATE eコマース
(講師:ヤフー株式会社 地方創成支援室 eコマースエバンジェリスト 白山達也)
- 地方発、通販の成功事例から学ぶ ものが売れる「伝える」写真講座
(スペシャルゲスト講師:ネットショップ事業プロデューサー 小澤亮氏)
ネットショップの知識については、ネット等で情報を集めて勉強してきましたが、実際こうやって話を聞く機会はあまりありません。
写真に関しては、ほとんど素人なので楽しみにしていました。
今回は前編ということで、一つ目の「UPDATE eコマース」の内容を振り返りつつ紹介したいと思います。
UPDATE eコマース
ネットショップ入門に関するテーマです。
話は2013年のYahoo!JAPAN「eコマース革命」から始まります。
しかしこれはYahoo!ショッピングの紹介みたいなものなので、今回は書きません。
eコマース(ネットショップ)市場について
話の本題はここから。まずはeコマース(ネットショップ)市場のこれからについて。
インターネット利用者の内、46%がネットショップを利用しているようです(2013年末データ(総務省))。当然現在はそれ以上でしょう。
これからも利用者はもちろん、商品、売り手も増えるだろうと推測されているようです。インターネットを通じた半自動的な発注方法も多様化しています。
また世界の企業時価総額ランキングのデータも紹介されました。2003年のランキング1位Microsoftから始まり、現在ではApple、Googleをはじめインターネットを得意とする企業が上位を占めています。
こんな感じで前半は、eコマース(ネットショップ)市場の背景に関する話でした。
ネットショップの良さ、コツについて
まずはネットショップと実店舗を比較したお話。
やはりネットショップの大きなメリットは、販路拡大にあります。
近所からしか集客できない実店舗と比べ、ネットショップなら全国の顧客を相手にすることが出来ます。
多くの方がいらないという商品でも、全国探せば何人かは欲しいと思う人がいるはずです。そう思うとネットなら何でも売れるような気がしてきますね。
とはいえ、そんなに簡単にいかないのも事実です。ネットショップを成功させるにはしっかりと分析をすることが重要です。
続いてネットショップ運営のコツに関して。ここでは、ネットショップでの売り上げアップの方程式を基に、ネットショップ運営のコツが紹介されました。
【売り上げアップの方程式】
売り上げ=訪問者数×購買率×客単価
これはよく聞く話ですね。掛け算式なので1つが倍になるだけで、単純に売り上げ全体も倍に増えます。この「訪問者数」「購買率」「客単価」それぞれをどう上げるかという話です。
まず大事なのが、入口商品を作ることだそうです。
何でも売れるネットショップですから、商品も数多く存在します。
その中でいかに他商品に埋もれない商品を生み出すか。そこで面白い例として紹介されたのが、「登山専用のコーヒー」と「ジャズに合う羊羹」です。
正直個人的にどちらも欲しいと思いませんが、これが結構売れているんだとか。
ネットショップの平均的な購買率(コンバージョン率)は3%くらいといわれています。
100人中に3人買えばいい方ということです。こんな風に一部に受ける商品が実はネットショップでは最高の商品にわけです。
○○専用、○○向けといった感じで商品のターゲットと明確に絞ることで、数ある類似商品の中で独自性が生まれ、新たな販路も見えきます。
訪問者数に限らず高倍率も上がるんじゃないかと思います。
最後に高いと思わせないためのマジック(小技)が紹介されました。
商品の価格を下げれば単純に購買率は上がりますが、できれば下げたくありません。
それに価格を一度下げてしまうと、今後また価格を上げたときにどうしても購買率は下がります。こうした施策をしても結局プラマイ0で意味がないというデータもあるようです。
そこで紹介された小技が下記の二つです。
- 一日当たりの価格で見せる
高価格な商品はコスパの良さを伝えるのが効果的だそうです。
一日当たりの価格を見ることでお得に感じる人も出てくると思われます。
- 松竹梅戦略
1,000円、3,000円、5,000円と商品の選択肢を増やします。
1,000円と5,000円の商品が並んでいたら、大抵の人は1,000円の商品を選びますが、真ん中に新たな商品を置くことで心理的に真ん中の商品を選ぶ人が多いようです。
最後に
ネットショップ入門ということで初歩的な内容でしたが、改めてネットショップを見直すいいきっかけになりました。
ネットショップ開設前段階の話がほとんどだったので、今運営しているサイトに活かせることは少ないですが、新しいショップを作る時の参考にしたいですね。
次回は後編ということで、「地方発、通販の成功事例から学ぶ ものが売れる「伝える」写真講座」に関する振り返りをしていきます。こっちは新しい発見もあったので、実行してみたいです。