和包丁が欲しい…。
まずは、魚がきれいに捌ける”出刃包丁”を買うのが良いでしょう。
そんなわけで早速、包丁で有名な関市に行き出刃包丁について伺ってきました。
するとなんとも意外な事実が発覚。
ぜひ和包丁選びの参考にしてみてください。
包丁で有名な関市。貝印は業界40%のシェア!
関市は日本で最大の包丁生産地として有名。
その関市でも最も大きな包丁メーカーが「貝印株式会社」です。
業界40%のシェアを誇り、関市にある90社以上の包丁メーカーの中でもダントツのトップ。
そんな貝印からは、「旬」と「関孫六」の2種類のブランドが出ています。
旬がプロ向け、関孫六が家庭向けといった感じ。
といっても、この2つのブランドの中にもさらに複数のシリーズがあり、値段もピンキリです。
関市の鍛冶屋では”和包丁”が一切作れない
今回は、関市の包丁を複数取り扱う「関刃物センター」と「関刃物会館」の2店舗にお邪魔してきました。
包丁についていろいろ話が聞けたら良いと思いまして。
店内を見ていると、早速関孫六の包丁を発見。ところがなぜか「洋包丁」しか置いてない…。
貝印のホームページには、取り扱い製品に”関孫六の和包丁”が載っているので、当然置いてると思ってたんですが…。
色々話をしているうちに衝撃な事実が発覚してしまいました。
「関市では和包丁を1つも作っていない」
実は、関市では洋包丁しか作っていないみたいなんです。
洋包丁が作れるなら和包丁も作れるようにも思えますが、この2つは全く作り方が違うみたい。
”関孫六の和包丁”として売られている包丁は、実際は関市の鍛冶屋で作られたものではなく、全て他社に作ってもらっているもの。
OEMに依頼し、後で関孫六の銘を入れたりしているそうです。
その分、関の包丁メーカーで売られている和包丁はちょっと高い値段で売られているというわけですね。
自社で和包丁を作っているメーカー(鍛冶屋)などから直接買った方が、同じ質でも安く買えるんです。
和包丁の本場は「堺」
では和包丁はどこで作られているのか?
それはズバリ「堺」です。確かに堺も包丁で有名ですよね。
つまり
- 関・・・洋包丁が得意
- 堺・・・和包丁が得意
ということ。
さすがに貝印が関孫六の和包丁をどこから卸しているのかは聞くことが出来ませんでしたが、堺の鍛冶屋さんとかに依頼してるんでしょうね。
調べてると「たぶんここじゃない?」って言われているところも出てきたりしました。
そこそこの出刃包丁を買うとなると最低1万円は超えてくるので、メーカーまでこだわって検討したいですよね。
最後に
関孫六の包丁は当然関市で作られたものだとばかり思ってました。
結局は和包丁を専門として作る鍛冶屋で作られたものなので質は同じなんでしょうけど。
ただ間違いなく値段は高くなっているはずなので、有名な包丁メーカーでも種類によって得意不得意があることは知っておきましょう。