栗がおいしい季節になりました。
栗といえば「栗きんとん」。岐阜県民である自分にとっては、当たり前に食べてきた和菓子。
しかし他県の人には意外と知られていない食べ物らしい…。
これがかなり美味いんです。はまります。
そこで今回は栗きんとんを紹介したいと思います。
栗きんとん発祥の地である中津川に行って、全14+1店舗の栗きんとんをゲットしてきたんで、食べ比べもしていきますよ。
栗きんとん発祥の地「中津川」
栗きんとん発祥の地は中津川なんですよ。
実際に中津川に行くと、栗きんとんの看板や旗を多く見かけます。
昔、砂糖が普及した頃に、栗を細かく刻んで砂糖を混ぜ、丸めて食べるようになったのが始まりだとか。
実際に栗きんとんとして商品化されたのは明治の中期だそうです。
栗きんとんの店は中津川内にいくつもあるので、適当に走っていても見かけるほどです。
途中で、有名な「川上屋」を見つけました。
中津川の栗きんとん14店舗を食べ比べ
中津川14店舗の栗きんとんを買ってきましたよ。
いやぁ全店舗を回るのは結構大変でしたよ・・・。
と言いたいところですが、さすがに全店舗回るのは無理でした(笑)
そんなわけで、にぎわい物産展にて「栗きんとんめぐり ささゆり」と「栗きんとんめぐり 風流」を購入してきました。
14店舗の栗きんとんがそれぞれ7個ずつ入っていてます。
2つ買えば全14店舗の栗きんとんの食べ比べが出来るというわけです。代表的な店舗はこれで揃うんですよ。
栗きんとんめぐりパンフレットより店の紹介文と、一言感想も入れつつ紹介していきます。
栗きんとんめぐり ささゆり
1.満天星「一休」の栗きんとん
栗の鮮度を最も大切に作っています。鮮度が生きているので優しい甘味と栗本来のうまみ、そして栗の香りが楽しめます。
小さな栗の粒がたくさん入っている栗きんとんでした。程よい甘さです。
2.「美濃屋」の栗きんとん
今も昔ながらの手作業で、1つ1つ心を込めて丁寧に作り上げています。手作業だからできるきれいで味わい深い栗きんとんです。
粒が大きいです。比較的甘めな栗きんとんでした。
3.「松葉」の栗きんとん
さらりとした甘みが特徴。細かく裏ごししたくりと、程よい大きさの刻み栗で、優しいイメージと味わいの栗きんとん。
なめらかというより、さらさらした食感。ところどころに粒が感じられました。
4.「松月堂」の栗きんとん
ふんわりと口溶けのよい栗きんとんは薫り高く、やわらかくソフトで優しい食感。栗の味と香りがいつまでも口に広がります。
なめらかな食感の中に、とても小さい粒が感じられました。程よい甘さです。
5.「信玄堂」の栗きんとん
ホクホクした栗餡に、手掘りした粗めの栗の粒の存在感が栗の味を際立たせています。栗本来の風味と食感が楽しめます。
大きめの粒が特徴的でした。程よい甘さです。
6.「恵那福堂」の栗きんとん
栗のほくほく感を最も大切にしています。手作りの素朴な雰囲気の中に、味、香り共に上品さが漂います。
粒が多く感じられる食感でした。
7.「しん」の栗きんとん
「主役は栗、砂糖は脇役」の思いを込めて、栗本来の味と香りを追い求めています。あっさりとした甘みと栗の深みが楽しめます。
甘さは控えめであっさりしていました。甘いのが苦手な方におすすめです。
栗きんとんめぐり 風流
8.「二太郎」の栗きんとん
店主がこだわりを持って選び抜いた栗を、手間を惜しまない製法で作られた栗きんとん。秋の風味をお楽しみください。
甘さが強めな栗きんとんでした。子供が喜ぶ味だと思います。
9.「川上屋(中津)」の栗きんとん
きれいに裏ごしされた栗の実で作る栗きんとんは、口の中に入れたとたんにホロホロと溶けていくよう。なめらかで上品な味わいです。
しっとりした食感です。他とは違う特徴的な甘さが感じられました。
10.「ヤマツ食品」の栗きんとん
厳選した国産栗を使用し砂糖だけで炊き上げました。栗きんとんならではの素朴な味わいを大切に、一つ一つ手作業で仕上げました。
甘めの味でしたが、栗本来の渋みのようなものも感じられました。
11.栗菓匠「七福」の栗きんとん
品質と鮮度を吟味し、選りすぐりの栗を使用。大きめの栗の粒となめらかな栗の実の食感が楽しめます。さっぱりとした味わいです。
なめらかな食感の中に大きめの粒が感じられました。
12.「梅園」の栗きんとん
丁寧な仕事の店と評判。職人が目利きした栗だけを使用。存在感のある栗の粒の食感と味わいで、満足度の高いひと品です。
なめらかでありながら、粒もしっかり感じられる栗きんとんでした。程よい甘さです。
13.「柿の木」の栗きんとん
甘さ控えめで栗本来の味が感じられました。
14.「新杵堂」の栗きんとん
細かく裏ごしされた栗きんとんは、しっとりとした食感で口の中でふわふわと溶けていきます。味は存在感のある甘めです。
非常になめらかでしっとりしていました。個人的にはこれが一番好きでした。
粒がほとんどないのが特徴的です。
14種類食べましたが、1つも同じ味の栗きんとんはありません。
基本的には「甘さ、粒の大きさ、なめらかさ」で好みが分かれてくると思います。
しかし、甘さ一つをとっても全然違う甘味を感じます。うまく表現できないのがもどかしい…。
ただ、間違いなく言えるのが「どれも美味い」ということ。これだけの種類を食べても「これは嫌い」という栗きんとんはありませんでした。
和菓子はお年寄りの食べ物という印象がありますよね。
しかし栗きんとんは栗の甘さを引き出したお菓子です。
だから子供の舌にも合います。実際に僕も子供の頃から喜んで食べていましたし。
相手を選ばないので贈り物にも喜ばれると思いますよ。
+1店を紹介!「恵那川上屋」の栗きんとん&モンブラン
最後にもう一店舗おすすめしたいお店があります。
恵那川上屋です。
川上屋といっても、先ほど中津川の栗きんとんで紹介した川上屋とは別物。
「中津の川上屋」と「恵那川上屋」は別物なので気を付けてください。
栗きんとんの味も全然違います。
「恵那川上屋」恵那峡店に到着しました。とても今風でおしゃれな店です。
写真から分かるようにかなりの行列が出来ています。
栗きんとんでこんなに行列が…?と思う方もいると思いますが、実は理由があります。
ここ恵那川上屋は、和菓子である栗きんとんの他に、洋菓子ブランド「青い山脈」としてケーキも作っています。
さらに恵那川上屋恵那峡店の喫茶コーナー「里の菓茶房」では、限定メニューである「栗一筋」という一風変わったモンブランが食べられます。
どうやらこれを目当てに行列が出来ていた様です。
あまりの行列で限定メニューは断念…。モンブラン好きの方はぜひ行ってみてください。
今回は、代わりに店おすすめのケーキを3つと、当然栗きんとんも忘れずに買ってきました。
恵那川上屋の「栗きんとん」
恵那川上屋の栗きんとんは、一言でいうと「The 栗きんとん」。
栗きんとん「甘さ、粒の大きさ、なめらかさ」ステータスがあれば、正三角形ですよ。
先ほど紹介した14店舗と比較すると、すべての基準となるような栗きんとんでした。
初めての方は、まず恵那川上屋の栗きんとんを食べてみてください。栗きんとんがどんなものなのかが分かると思います。
恵那川上屋オリジナル洋菓子ブランド「青い山脈」のケーキ
ショートケーキなどの一般的なものもありましたが、せっかくなので栗を使った店おすすめのケーキを選びました。
栗を扱うプロなだけあってどれもおいしかったです。特に1番上のモンブランは絶品でした。
最後に
栗きんとんいかがでしょうか?一度は食べてもらいたい一品です。
子供からお年寄りまで楽しめる和菓子「栗きんとん」。
栗きんとんの食べ比べがしたい人は「栗きんとんめぐり」、初めての方は「恵那川上屋」の栗きんとんをぜひ試してみてください。