プログラムでは、場合に応じて異なる処理をしたいことがあります。
そこで登場するのが条件判断文です。これを使えばより複雑なページ作りが出来るようになります。
関係演算子
条件判断文を見る前に、条件式に使われる「関係演算子」の紹介をしておきます。
右辺と左辺の式を比較するときに使われる演算子を関係演算子と呼びます。条件判断文には必ず出てきます。
演算子 | 意味 |
== | 等しい |
=== | 型も等しい |
!= | 等しくない |
> | 左辺が大きい |
>= | 左辺が大きいか等しい |
< | 右辺が大きい |
<= | 右辺が大きいか等しい |
実際に関係演算子を使った条件式を見ていきましょう。
2>1 真(true) 2<1 偽(false)
条件が正しいときは「真(true)」、正しくない時は「偽(false)」と表現されます。
2は1より大きいので上が真(true)、下が偽(false)となります。
PHPの条件判断文
それでは条件判断文の文法を見ていきましょう。
PHPで代表的な条件判断文を3つ紹介します。
if文
条件分岐の文で代表的なのが「if文」です。
これは「(条件)」が「true」と判断された場合に「{}」内のプログラムを実行する仕組みです。
if(条件){ 条件が真の時に実行するプログラム; }
if、else文
続いて紹介するのが「if、else文」です。
さっきの「if文」は条件が真(true)の時にプログラムを実行するものでしたが、「if、else文」は条件が偽(false)の処理も付け加えることが出来ます。
if(条件){ 条件が真の時に実行するプログラム; } else{ 条件が偽の時に実行するプログラム; }
if、elseif、else文
さらに条件にバリエーションを付けられるのが「if、elseif、else文」です。
これは複数の条件を設定して、上から順に真偽を判定していき真(true)と判定されたところのプログラムが実行されます。すべてで偽と判断されたらelseを実行します。
if(条件1){ 条件1が真の時に実行するプログラム; } elseif(条件2){ 条件2が真の時に実行するプログラム; } elseif(条件3){ 条件3が真の時に実行するプログラム; } else{ 条件1、条件2、条件3が偽の時に実行するプログラム; }
ちなみに「if、elseif、else文」はこんな書き方もできます。
if(条件1): 条件1が真の時に実行するプログラム; elseif(条件2): 条件2が真の時に実行するプログラム; elseif(条件3): 条件3が真の時に実行するプログラム; else: 条件1、条件2、条件3が偽の時に実行するプログラム; endif;
こっちを使う際は、下記の点に注意してください。
- 最後に「endif;」を付ける。
- 「(条件)」と「else」のあとに「:(コロン)」を付ける。(セミコロンではないことにも要注意)
最後に
webページでは、ページ訪問者の異なる動きに対して柔軟に対応する必要があります。
この条件判断文を上手く使えば、様々なシチュエーションに対応できるので、ユーザビリティーの向上にもつながるはずです。