PHPに限らず、プログラムでは至る所で計算式が使われています。
今回はそんな計算式の扱い方を見ていきたいと思います。
PHP 演算子
演算子とは「+」や「-」などのことを指しています。
演算子と聞いて大抵思い浮かべるのが、+(足す)-(引く)*(掛ける)/(割る)ですが、PHPにはプログラム向けの便利な演算子が多く備わっています。
まずはそれらを見てみましょう。
演算子 | 計算 | ex | 意味 |
+ | 足し算 | a+b | aにbを足す |
– | 引き算 | a-b | aからbを引く |
* | 掛け算 | a*b | aにbを掛ける |
/ | 割り算 | a/b | aをbで割る |
% | 余り | a%b | aをbで割った余り |
= | 代入 | a=b | aにbを代入 |
> | ~より大きい | a>b | aはbより大きい |
>= | ~以上 | a>=b | aはb以上 |
< | ~より小さい | a<b | aはbより小さい |
<= | ~以下 | a<=b | aはb以下 |
== | 等しい | a==b | aとbは等しい |
!= | 等しくない | a!=b | aとbは等しくない |
++ | 1足す(インクリメント) | a++b | aに1を加える |
ーー | 1引く(デクリメント) | aーーb | aから1を引く |
上の6つは特に説明はいらないと思います。
次の6つは値を比較して正否を判断する際に使われます。「正ならこのプログラムを実行」みたいな、プログラム実行のためのスイッチになったりします。
インクリメント(++)とデクリメント(ーー)は、ある値を1つずつ増やしたり減らしたりしながら、複数回プログラムを繰り返すときなどによく使われます。
実際に演算子を使ってみる
代表的な演算子も見てきたので、実際に使っているところを見てみましょう。
まずは単純なものから。
<PHP>
<html> <head> </head> <body> <?php echo "足し算<br/>\n"; echo "1+2="; echo 1 + 2; echo "<br/>\n"; echo "掛け算<br/>\n"; echo "2*3="; echo 2 * 3; ?> </body> </html>
<ブラウザ>
足し算 1+2=3 掛け算 2*3=6
見ての通りブラウザでは式ではなく、ちゃんと計算結果のみが表示されます。
変数の計算
続いて変数を交えた計算を見てみましょう。
<PHP>
<html> <head> </head> <body> <?php $a1 = 2; $a2 = 3; $total = $a1 + $a2; echo "{$a1}+{$a2}="; echo $a1 + $a2; echo "<br/>\n"; echo "{$a1}に{$a2}を足すと{$total}になります。"; ?> </body> </html>
<ブラウザ>
2+3=5 2に3を足すと5になります。
変数の計算も特に変わりはありません。
代入演算子
ここで少し特徴的な代入演算子を紹介しておきます。
代入演算子は演算と代入を同時に行う演算子のことです。これだけでは分かりづらいと思うので実際に見ていきましょう。
代入演算子 | 計算 | ex | 意味 |
+= | 加算代入 | a+=b | a+bをaに代入 |
-= | 減算代入 | a-=b | a-bをaに代入 |
*= | 乗算代入 | a*=b | a*bをaに代入 |
/= | 除算代入 | a/=b | a/bをaに代入 |
ex
$a1 += $a2
ここでは変数「a1」の値に、変数「a2」の値を足して、その値を変数「a1」に代入しています。
意味的には「$a1 = $a1 + $a2」と同じになるわけです。一見おかしな式にも見えますが「=」は等しいではなく代入ということが分かっていれば納得できますね。
最後に
今後複雑なプログラムを見ると必ず出てくる演算子。
ここでは代表的なものしか紹介していないので、興味のある方は他のも見てみてください。