レストランに行くと「ナプキン」を使う機会があります。
ひざ元にかけて服に汚れが付くのを防ぐための物だと思って見える方…。それは大間違いですよ!ただ適当にかけるのがNGなのはもちろんのこと、実はレス トランにおけるナプキンは他にも重要な役割があるんです。
その辺のステーキハウスでは正直どんな使い方をしても構いませんが、高級レストランでは間違った使い方をしたくありませんよね…。
ここでは、初めてのレストランで恥をかかないためのナプキンマナーを紹介します。
知らないと恥ずかしい!レストランでのナプキンの使い方
それではナプキンの基本的な使い方を順番に見ていきましょう。
ナプキンを膝にかけるタイミングは?
まずはナプキンを膝にかけるタイミング。これが地味に重要なポイントなんですよ。
ナプキンを膝の上に乗せるという行為は「料理をいただく準備が整いました」という合図になります。ですから、料理が提供されてから店員さんに”ナプキンをおかけ下さい”と言われるのはちょっと恥ずかしいですね。
席について落ち着いたタイミングで自発的にナプキンを取りましょう。
他にタイミングに関して注意する点といえば「ゲストと食事」をするときですかね。ゲストより先にナプキンをかける行為は「時間がないので早く料理を出してくれ」という意味合いに取られてしまいます。どこか急かされているように感じてしまいます。
ゲストがナプキンを取ったのを確認してから自分も使うのが良いでしょう。逆に自分がゲストの時もベストなタイミングを伺う必要がありますね。
意味を理解したら、あとは相手への気遣いがどこまでできるかが重要ということです。
ナプキンは2つ折りにして使うのがスマート
ところでナプキンはどうやって膝の上にかけたら良いんでしょう?
大抵の人はそのまま大きく広げてかけていると思います。それが悪いということではないんですが、よりスマートに食事をするためにナプキンは2つ折りにして使うのがおすすめです。
2つ折りにして、折り目を手前にして膝の上に置きましょう。サイズが小さくなってしまいそうな場合はちょっとずらすのもOK。
これはナプキンを使って口元の汚れを拭くときに効果を発揮します。皆さんもナプキンで口元を拭く光景をテレビとかで一度は見たことあるでしょう。口元を拭くときは、折りたたんだ内側を使います。そうすればナプキンの汚れも人目につきませんよね。
ナプキンで口を拭くことに抵抗がある人も多いかもしれません。かといって持っていたティッシュ等を使うも実はNG。「この店のナプキンは汚い」という意味になりお店側に失礼な行為にあたるんです。
席を離れる時はナプキンを背もたれにかける
わけあって食事中に一時席を離れなければいけなくなった。
そんなときは、ナプキンを軽くたたんで椅子の背もたれにかけておきましょう。これが「戻ってきます」の合図となります。
実は驚くことに、テーブルの上に置くと「ごちそうさまでした」の合図になってしまうんですよ。お店側は皿を下げて次の客を迎える準備を始めてしまうことがあります。
2人以上で食事をするときは大丈夫だと思いますが、1人の時は特に注意しておきたいです。
食事が終わった後、ナプキンは畳んではいけない
最後は、食事が終わった後のナプキンについて。
先ほど紹介した通り、ナプキンをテーブルの上に置くのが食事の終わりの合図となります。ですがここで一つ注意点。ナプキンはきれいに畳んではいけません。
これはしっかりした人ほどやってしまいがちですが、実はナプキンをきれいに畳んで置く行為は「美味しくなかった」という合図になるんです。
ちょっと気がひけるかもしれませんが、ナプキンは無造作に置いて席を立つのが正しいマナーです。
その他ナプキンを使ったNG行為
その他ナプキンを使ったNG行為を紹介。
先ほど口元はナプキンで拭き取らないと失礼に当たるという話を紹介しましたが、なんでもかんでも拭きとって良いわけではありません。
例えばテーブルに水滴や汚れがついていた場合。これをナプキンで拭くのはNGです。基本的にナプキンでふき取って良いのは口元と手先の汚れというのがマナー。台拭きじゃありませんからね。
よく汗を拭く光景も見ますが、これももちろんマナー違反。持参したハンカチを使いましょう。
ナプキンを使わないと失礼になるケースがあれば、逆にナプキンを使ってはいけないケースもある。しっかり覚えてレストランに向かいましょう。
ナプキンは店と客のコミュニケーションツール
ナプキンは店と客のコミュニケーションツール。食事中の様々な合図に使われるものであり、使うときには相手への気遣いが問われます。
また、最近は紙ナプキンなんかが増えてきましたが、布ナプキンの場合は特に用途のマナーに気を使いましょう。消耗品ですからね。
海外のレストランでは言葉でのコミュニケーションが難しいので、よりナプキンを使った会話術が大切になってきます。