僕がこれまで食べたことのあるうなぎの代用食材と言ったら「ちくわ」か「サンマ」が定番でした。
他にも色々ありますが、最近は「鶏皮」が注目を集めているようですね。うなぎの高騰が進む中、こういったものはつい試してみたくなります。
そんなわけで今回は、話題の鶏皮うなぎの作り方を紹介します。正直、想像以上のできで驚いてます。
調理工程の副産物でおしゃれなラーメンも作ることが出来たのでぜひご覧ください。
鶏皮でうなぎを再現。過去最高にうなぎっぽい
材料
- 鶏皮 300g
- 水 3合分
- 和風だし 大さじ2
- しょうが 少々
- 鰻のタレ 適量
それでは早速作っていきましょうか。まずは下処理。
炊飯器に鶏皮と「水」「和風だし」「おろししょうが」を投入して炊いていきましょう。(時間はお任せでOK)
面倒な方は鍋で茹でるのもありです。
鶏皮を焼く前にこの作業をすることで、脂の気持ち悪さを抑えることが出来るんだと思います。
めっちゃ良い香り。鶏皮の出汁もかなり出ている様子。
このスープは後で別の料理に使います。もったいないんで。
あとはフライパンで軽く焦げ目がつくまで焼くだけ。この焦げ目具合がかなり重要なポイントじゃないかと思ってます。
鰻のタレも加えながら焼くと香ばしく仕上がりますね。
そして完成したのがこちら。
見た目は普通の「焼き鳥の皮」のような感じ。
とりあえず、うな丼のように盛り付けてみましょうか。
見た目はそうでもない。うなぎのタレをかけたら香りはうな丼そのものになりましたが…。
ただ今回肝心なのは味と食感。どれだけうなぎに近づいているかです。
一口食べて驚きました。これは想像以上にうなぎっぽい。
過去に流行ったうなぎっぽい食材と比べるとかなり仕上がっている感じ。
こうやってピックアップしてみると、パッと見うなぎに見えなくもありませんし。
鶏皮の弾力はうなぎの食感にかなり近い。蒲焼の裏面の食感そっくりです。
また、鶏皮にもペラペラのものと肉厚なものの2種類あるんですが、肉厚な鶏皮はよりうなぎっぽい。肉厚な脂身がうなぎの身を表現している感じ。
軽く焦げた部分もまた、うなぎのそれと同じ味・食感。
何はともあれ普通に美味いですこれ。
もともと焼き鳥の皮がうなぎの触感に近かったということでしょうが、散々食べてきて全くこの2つは結びつきませんでしたね。
鰻のタレを使っただけでこうも変わるものでしょうか。
「薬味」「わさび」「きざみのり」でさらに美味くなる
ちなみに「薬味」「わさび」「きざみのり」をのせて食べると美味さが倍増します。いや倍増どころじゃない。
薬味は万能ねぎや青じそが良いですね。
これは要するに「ひつまぶし」みたいな感じです。
出汁はかけなくて良いんですが、これがたまらなく美味いのでぜひ試してみてください。
上手な鶏皮うなぎを作る3つのコツ
何度か作ってわかったんですが、鶏皮うなぎを本物の鰻に近づけるためのコツはこの3つに尽きると思います。
1、肉厚の鶏皮を選ぶ
1つ目は鶏皮の選び方。
なるべく肉厚な鶏皮を選ぶのがポイントです。
鰻のふわりとしたジューシーさを出すためには、ペラペラの皮では物足りませんからね。
2、皮目が軽くパリパリになるまで焼く
2つ目は焼き方。
皮目が軽くパリパリになるまで焼きましょう。
最後に「うなぎのたれ」をフライパンに回し入れることで表面に焦げ目は付けられるんですが、その前にある程度パリパリにしておかないと食感が似てきません。
ただし、内側の脂身を落としきらないように注意してください。プリプリ感がなくなってしまいます。
3、最後にうなぎのたれを入れて軽く焦がす
うなぎのたれを回し入れたら、タレがちょっと焦げるまで火入れをするとより鰻に近づきます。
タレに若干の粘りが出るまで炒めると、鶏皮にうなぎの良い香りが付きます。
鶏皮うなぎの副産物からラーメンを作ってみた
鶏皮の出汁が出てるスープももったいないので何かに使いたい。スープと言ったらやっぱりラーメンですね。
醤油もいいんですが、良い色が出ていたので塩ラーメンにしてみました。
水と塩を適当に足して作ったのがこちら。
見た目完璧のラーメン。店で出て来たら間違いなくテンション上がるやつ。
まぁ、味はちょっと薄かったんですが…。
いっそのこと醤油系のラーメンにしてしまったほうが良かったのかもしれませんね。
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皆さんも知っての通り、鶏皮って料理に使うことがほとんどない部位なんですよ。だから安いんです。
今まで個人的には、茹でた後に氷水で冷やした鶏皮を「紅葉おろしポン酢」で食べるくらいでしたね。コスパ最強の家飲みおつまみとして重宝してました。
しかし今回のうなぎ丼を作ってからは、ほとんど鶏皮うなぎに調理するようになりました。
これならメインのおかずになっちゃうんで、食費を抑えたい時には最高なんですよ、ほんと。
ちゃんと満足感も得られる逸品。ぜひ一度だけでもやってみてほしいです。