魚市場で「スマ」という聞いたことのない魚を発見…。ちょっと調べてみると、どうも「全身トロ」と表現されるほどの凄い魚だったみたいです。
せっかくなんで一匹1kg450円のスマを2匹購入。ネットでおすすめされている食べ方を全て試してみました。
全身トロと言われる魚「スマ」の刺身
スズキ目サバ亜目サバ科スマ属に分類される魚。インド太平洋の熱帯・亜熱帯地域に広く分布する大型肉食魚。食用にもなる。
Wikipediaより
スマは「ヤイト」「ヤイトガツオ」「オボソ」とも呼ばれ、小型のマグロ類だそうです。見た目は「カツオ」っぽい感じですね。
背中には「サバ」みたいな模様があります。
噂によると、その刺身は「背中は中トロ、腹は大トロ」と例えられる程で、漁獲規制のある「クロマグロ」の代替魚としとも注目されているそうです。
確かに触ってみると身の柔らかさが違いましたね。
幻の高級魚の養殖
スマは幻の「幻の高級魚」とも呼ばれています。というのも、スマは日本ではなかなか漁獲出来ない魚なんですよ。
今は養殖のスマが出回ってます。
愛媛県でスマの完全養殖に成功
そんなスマは、愛媛大学を中心に養殖の研究が行われてきました。2016年に養殖に完全成功し、市場にも高級魚だったスマが市場に出回り始めます。
今は愛媛県以外でも養殖を行なっているので、徐々にメジャーな魚になってくるのかもしれませんね。
スマの刺身おすすめの食べ方
全部で2kgもあるので、ネットでおすすめされている「美味しい食べ方」を片っ端から試してみました。全8種類の料理。
基本は刺身ですが、それ以外の食べ方も試してます。どこまでトロっぽいかも注目したいところ。
1、スマの刺身
まずは「刺身」でスマ本来の味を確認。これは”背中側”の部位にあたります。
正直、全身トロというのは言い過ぎな印象。特別大きいサイズで1mのスマもいるようなので、サイズにもよるとは思いますが…。
しかしそれは”背中側”の話。”腹側”は別でした。
写真からも分かるくらいかなり脂が乗ってます。見た目もなんか中トロっぽい。
味も確かに中トロに近しいものを感じます。とろけますね。
なんにせよ、1kg450円でこの刺身を味わえるのが驚き。
2、スマの握り寿司
どこを見ても1番のおすすめとされていたのが「スマの握り」でした。
これはマジで美味かったですね。僕も正直握りが一番のおすすめ。
回転寿司なら、1皿500円でも納得してしまうようなビジュアル。赤身界の”のどぐろ”といった感じでしょうか。
面倒でも握ってください。酢飯はこちらを参考に。
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3、スマの漬け丼
これは「スマの漬け丼」ですね。切り出しの身を使いました。
ほんと適当に漬けただけですが、これだけでご飯が進む進む。まあ、不味いわけありませんよね。
4、スマの血合いユッケ
刺身の血合い部分は切り分けておいて「血合いユッケ」にしましょう。
これが不思議なことに、”馬刺しユッケ”みたいな味になるんですよ。つまみには最高の味。
ちなみに僕は魚の血合い大好きなんですが、好きじゃない人も多いらしいですね。そんな人にも試してもらいたい逸品です。
家飲み好きにはたまらない…。
ちなみに、ユッケのタレの分量はこちらの記事中で紹介してます。
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5、スマのなめろう
ユッケと双璧をなす「なめろう」。しそ、ネギ、味噌を適当な配分で合わせました。
なめろうはどの魚を使っても似たような感じになりますね。もちろんスマでも美味しいなめろうが出来上がりました。
6、スマのしゃぶしゃぶ
スマの「しゃぶしゃぶ」。マグロやカツオのしゃぶしゃぶは聞いたことないですが、試しにやってみることに。
これはこれで全然美味しいですが、やっぱりブリとかには敵いませんね。ちょっと生がくどくなってきた時にでもやってみてはどうでしょう。
7、スマの竜田揚げ
しゃぶしゃぶ以降、刺身に火を通す流れに入りましたのでスマの「竜田揚げ」も作ってみました。
味はマグロの竜田揚げと同じ感じですね。香味ネギソースをかけるのがおすすめ。
8、スマの兜焼き
スマの頭は残さず「兜焼き」に。サイズによっては食べる部分がほとんどありませんが、丸ごと買ってきたからこそできる料理ですね。
スマの刺身は全身トロではなく半身トロだった
さすがに全身トロとまではいきませんでした。実際中トロっぽいのは腹身だけですね。
ただ、1魚としてスマは十分美味いと思います。マグロとカツオの中間のような独特の味わいでした。特に握りは高級感も演出できて美味さ倍増。
養殖が進んできているためか安く手に入ったのでまた出会いたいです。