こんにちは、りょう(Twitter)です。
ビア缶チキン。
それはバーベキューを盛り上げる最強の料理。
そんなわけで、ブランド丸鶏を取り寄せてビア缶チキンを作ってみました。
丸鶏なんて子供の頃にクリスマスで食べた七面鳥以来…。テンション上がります!
必要な道具と調理工程。失敗しないためのコツとして、気づいた注意点をまとめておきます。
参考にどうぞ!
「ビア缶チキン」って何?
ビア缶チキンは、バーベキュー界隈で人気の料理です。
その名の通り「缶ビール」と「チキン(丸鶏)」が組み合わさった料理。
「鶏を丸ごと豪快に焼いちゃえ!」ってコンセプトの、まさしく男の料理です。
なんかアホっぽいですが、こういうのが最高にテンション上がります。バーベキューですから。
バーベキューの定番食材ってある程度決まってるので、「何か変わったことをしたい」と思っていても結局無難に終わることが多いんですよね…。
ちょっと手間はかかりますが、がっつりバーベキューをするときにはオススメ!
大人数だとより盛り上がりますね。
必要な材料と道具
ビア缶チキンを作る時に必要な材料と道具はこちら。
【材料(味付け)】
- 丸鶏
- 缶ビール
- 塩
- こしょう
- すりおろしにんにく
- バジル
- タイム
【道具】
- バーベキューセット
- 丸鶏を覆えるもの(蒸し焼きにできるように)
道具は身近なもので工夫して代用しましょうね。
ちなみに、僕が一番の苦労したのは丸鶏を覆えるものを探すことでした…。たぶん皆さんも苦労するでしょう。
今回使ったブランド鶏「紀州うめどり」
今回はせっかくなのでブランド鶏を取り寄せました。
その名も「紀州うめどり」。
和歌山の有名な特産品「紀州南高梅」から抽出される梅酢を混ぜた飼料で育った鶏です。
他のブランド鶏と比べ安価に購入できるのが選んだポイント。
結果的にこの鶏を選んで正解だったと思ってます。
ブランド鶏なだけあって、「普段スーパーで買ってるのとはそもそもの美味さが違うなぁ」と感じましたね。
もしかしたら、肉のポテンシャルありきの美味さだった可能性すらあります。
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ビア缶チキンの作り方手順
それでは、簡単に調理手順を見てみましょう。
1、フォークで丸鶏に穴を開けていく
今回は火の通りをよくするためにフォークで穴を開けておきました。
ビア缶チキンは火加減が難しいので、ちょっとでも火が通りやすくなるような工夫が必要。
やっぱり丸鶏の火入れは容易ではありませんからね。
2、調味料で味付け
続いて味付け作業に入ります。
- 鶏全体に「塩」を塗り込む
- 鶏全体に「すりおろしにんにく」を塗り込む
- 「バジル」、「タイム」、「こしょう」を振りかける
「バジル」と「タイム」を合わせると、匂いも味もかなり本格的になってきます。必須調味料ですね。
といっても、特に味付けに決まりは無いので、オリジナルで好きなようにやるのもありだと思います。
3、丸鶏の頭を爪楊枝でふさぐ
味付けが終わったら、鶏の首元の皮を上手く使って爪楊枝でふさぎましょう。
ビールで内部を蒸すためにしっかりとふさいでおきます。
首回りの皮を使えば上手くふさぐことができると思いますよ。
ここも焼き加減に影響する重要ポイントです。
4、鶏のお尻に缶ビールを差し込む
缶ビールは丸鶏のお尻から入れます。
今回の鶏は2.6kgのビッグサイズだったので、350mlの缶ビールは覆いかぶさってしまいましたね…。
もう一回り位小さい鶏だと扱いやすいと思います。
ちなみに、ビア缶チキンはかなり脂が出るので、受け皿として”フライパン”も置いてみました。
また、ビア缶チキンを固定するためのスタンドもあるので、心配な人はこれを使えば確実にセッティングできます。
5、火加減を調整しながら蒸し焼き
あとは火加減を調整しながら蒸し焼きにしていくだけです。
まずは中火くらいで1時間~1時間半を目安に焼いてみましょう。
趣味で本格的にバーベキューをしている人なら、一斗缶や燻製マシーンなどの便利グッズを使うところですが、僕の場合そんなわけにはいかないので、うちの倉庫に眠ってた「釜」と「アルミホイル」で代用しました。
ここは各自アイデアの見せどころですね。
鍋やバケツなど、各自丸鶏を覆えるものを探してみてください。
(後日談)バーベキューで丸鶏を簡単に焼き上げることができる「電気グリル」を入手しました!参考までに。
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ビア缶チキンを失敗しないためのコツ
ここからは、実際にやってみて分かったビア缶チキンを上手に作るためのコツを、さらに詳しくまとめていきます。
”バーベキュー”という不安定な調理場ですから、失敗する可能性も十分ある料理だと思うんです。
そもそも、このサイズの鶏を一般家庭で調理することなんてほとんどありませんしね…。
何の考えもなしに実行するのは無謀すぎる。
そんなわけで、最低限やっておきたいこと、頭に入れておきたい事を紹介します。
ビア缶チキンの鶏肉のサイズは?
「丸鶏のサイズってどれくらいがいいの?」
これに対する回答はネットでもなかなか見つかりませんでした。
結論を言ってしまえば、どんなサイズでもできなくはないんです。
ただ問題なのは、鶏の大きさによって完成までの時間が変わること。そしてその判断が難しいこと。
ちなみに、今回使ったビア缶チキンのサイズは「2.6kg」。
これはなかなか大きいサイズです。
このサイズともなると、写真の通り、鶏の内臓を取り出した内部の空洞もかなりの大きさ。
350mlの缶ビールを入れてもスカスカの状態になり、丸鶏を網の上で固定するのが難しくなってしまいます。
これ以上大きくなると、ビア缶チキンにするのは面倒になってくるかもしれません。
1kgちょっとのサイズの方が失敗せずに作りやすいと思います。
焼き上がりまでにかかる時間の目安は?
「焼き上がりまでの時間の目安は?」
結局これが一番気になるポイントですよね。
しかし、それぞれのバーベキュー環境や、鶏のサイズなど…。残念ながら、様々な要因で変化するので「様子を見ながら各自対応するしかない」としか言いようがありません。
ちなみに、今回僕が作った例をまとめるとこうです。
- 丸鶏のサイズ・・・2.6kg
- 火力・・・中火
- 焼き上がり時間・・・1時間30分(途中の火おこし時間を除いて)
少なくとも、1時間30分~2時間待てば、火が通ってない状況は避けられるでしょうね。
極論を言えば、蒸し焼きなのでどれだけやっても焦げてしまうことはないと思います。
とはいえ、鶏肉は焼きすぎてパサパサになると不味くなるので、サイズによっては1時間またはそれ以下の時間でやめることも頭に入れておきましょう。
最悪焼けてなかったら、もう一度セッティングするか、網の上で普通に焼いて食べるしかありませんね(笑)
火力が強すぎるとビールが沸騰して吹きこぼれます
火力が強すぎるとビールが沸騰して吹きこぼれます。
急にすごい音がして煙が上がったと思ったらこんなことになってました…。
フライパンが活躍するところを見せられて良かった…(笑)
油もかなり出てたので、やっぱり受け皿などの工夫をしておかないとすぐに火が消えちゃいますね。
油が落ちて焼ける音がしないくらいの弱火はダメですが、ビールが吹きこぼれるほどの強火もダメ。
「いい感じの中火を各自見つけてください!」
もうこれしか言えません。
あとは最悪の事態を想定して対処もしておけば、細かい失敗はありながらもなんとか形にはなると思います。
炭が途中でなくなる可能性もあります
1時間30分も焼いていたら、炭がなくなることもありますよね…。
実は今回、途中で炭がなくなって一度火おこし仕直してるんですよ。
当然その時は、ビア缶チキンを一時退避させる必要があるので、そのための移動手段も前もって考えておくと良いと思います。
ビア缶チキンは不安定なので、ゆっくり倒れないように慎重に。
軍手を準備しておくと便利ですよ。
何やかんやで完成したビア缶チキンの味は…
何やかんやありましたが、火の通りが絶妙なビア缶チキンに仕上がってくれました!
「ちょっと赤い…大丈夫かな…?」と不安に見えても、意外と火は通ってるので安心してください。
慎重になって焼きすぎてしまうのが一番の失敗。
せっかく丸鶏を買ったんですから、焼きすぎだけは避けたいところです。
ここからは部位ごとに見てみましょうか。
ビア缶チキン「もも肉」
まずはやはり、クリスマスに手でつかんで豪快に食べることで御馴染みの「鶏もも肉」ですね。
表面の焦げ目もいい感じ…。
めっちゃ美味そうでしょ?
バジルとタイムの爽やかな香辛料が効いていて、これはこれで照り焼きとはまた違った良さがあるんです。
ビア缶チキン「むね肉」
続いて「鶏むね肉」。
個人的にはむね肉が一番美味かったですねー。
ご覧の通りちゃんと火は通ってるんですが、これが超プリプリしてるんです!もう普通のむね肉とは別物。
以前、鶏肉をレアでしゃぶしゃぶにして食べた時と同じ食感で驚きました。
これは「ビールの効果」と「”うめどり”そのもののポテンシャル」が合わさったからこその結果でしょうね。
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ちなにみ、むね肉は薄くスライスしてサラダで食べるのもおすすめです。
これがまた堪らなく美味い…。
冷たい状態の鶏肉はまた違った顔を見せてくれますよね。
ビア缶チキン「手羽先」
こちらも鶏の人気部位。「手羽先」です。
切り分けながらこうやって見慣れた部位を探すのも、ビア缶チキンの面白さの1つ。
丸鶏で買うと、すべての部位が捌く前の状態で見ることができますからね。
捌きやすいナイフも準備しておくと良いと思いますよ。
アルミ缶から有害物質が出る?
最後に、ビア缶チキンの危険性の話も少ししておきます。
実は缶ビールを熱すると、発がん性の有害物質が出るという話もあるんです。
どうやら缶にプリントされているインクが溶け出すことで有害物質がでるらしい…。
とはいえ、実際やってみて、アルミ缶が溶けるような現象は分かりませんでした。見えないだけかもしれませんが…。
これに関して、あまり有力な情報は分かりませんでしたが、ビア缶チキンを一回やったくらいで大きな影響はないと思われます。定期的にやることでもありませんしね。
フライパンのコーティング剤から発がん性物質が出ているように、よほど頻繁に行わない限り大丈夫だとは思います。