「ネットショップの集客が上手くいかない…」
そんな人向けに以前「SEMって何?3つの手法で検索エンジンからの集客力アップ!」で最低限やっておきたい集客対策を紹介しました。
とはいっても、これはあくまで基本にすぎません。
これだけで集客力がつけばラッキーですが、言ってしまえばここまでなら多くの人がやってることなんですよね…。
もちろんSEMは必須知識ですし、対策していないショップとの差は付けられますが、今回はもう一つ先のステージに行ってみましょう。
次のステージへ行くためにはどうすれば良いか…。その鍵はズバリ「ブログ」が持っています。
今回は「ネットショップ+ブログ」の集客力について、実際うちで運営しているサイトのデータを交えながら紹介していきたいと思います。
ネットショップよりもブログの方が集客しやすい
うちのネットショップのPV数(ページが見られた数)は、繁忙期で「月間2~3万PV」になります。
扱う商品の価格にもよりますが、個人レベルでやっているお店からすれば十分な集客数じゃないでしょうか。
ですがここで「ネットショップ」と「ブログ」のPVを比較してみると…。
- ネットショップ・・・月間2~3万PV
- ブログ・・・月間20~30万PV
約10倍。実はあとから始めたブログの方が圧倒的にPVが多いんですよね。
正直うまく行き過ぎた例の気もするんですが、まずは実際にこんなことが起きてますよということを知っておいてください。
ブログはその性質上、ネットショップよりも圧倒的に集客しやすい傾向にあり、むしろ集客が苦手な人ほどやってみる価値はあると思います。
もちろんそれなりの労力は必要ですけどね。
ショップに関連したブログを作るメリット
それではここで少し、ネットショップに関連付けたブログを作るメリットを見てみましょう。
ブログを書くことで得られる効果ですね。
1、ブログからネットショップにお客さんを誘導すことができる
1つ目のメリットはもちろん「ブログからネットショップにお客さんを誘導することができる」というところ。
実は先ほどの紹介した「月間2~3万PV」というネットショップの集客データですが、その一部はブログ経由で発生したものなんですよね。
実際の割合は下記のとおり。
- 検索流入・・・20~30%
- ブログからの流入・・・40~50%
検索流入「20~30%」は、検索エンジン(GoogleやYahoo!などの検索)からお店に来てくれたお客さんの割合です。
つまり単純計算で言えば、通常通りネットショップのみを運営しているとしたら「月間4,000~6,000PV」にしかなっていなかったということになります。
うちのネットショップの場合は、「40~50%」がブログやその他被リンクから発生しているものなんですよね。ほんとブログ様様です。
このデータを見ると、素直にネットショップを運営するだけでなく、その他メディアを使って集客することがいかに効果的なのかが分かると思います。
イメージとしては「ブログでうちのショップに興味を持ってくれた人が、実際にネットショップに訪問してくれる」といった感じですね。
しかもこういうお客さんはコンバージョン率も高いというおまけ付き。
ブログそのものを収益化することもできる
2つ目のメリットがこれまた良いところなんですが、ブログが盛り上がってくると「ブログそのものを収益化すること」もできるようになってくるんです。
例えば「Googleアドセンス」などの広告を掲載することで、PVやクリック数に応じた報酬を得ることができたり…。
ブログにキャッシュポイントを作る手段は他にもあるんですが、うまくいけばこれだけで食費や生活費を賄えるレベルの収益が発生します。
人によっては、ネットショップよりもブログの収益の方が高いなんてケースも十分ありえるでしょう。
ネットショップにおける「集客できるブログ」の定義
「ブログが良いことは分かった。でも何をどう書けばいいんだ!」
あなたはネットショップのブログと聞いてどんなものを想像するでしょうか…?
たぶん多くの人はこんな内容を想像するはずです。
- 新作超品のお知らせ
- メディア掲載情報
- 運営者の日記 etc
ネットショップのサイト内に「店長日記」みたいなものを掲載しているサイトはよくありますよね。
商品の紹介をしたり、今日は何をしたとか、〇〇メディア様に掲載されました!とか…。
これはこれで別に悪くはないですし、もちろんやらないよりはやった方が良いでしょう。
ただし、今回のテーマである「ブログで集客力を高める」という観点から見るとちょっとズレてます。
本来ネットショップだけで集客しきれない層のお客さんを集客することが目的
ブログによってネットショップの集客数をupさせるということは、「ネットショップだけでは集客しきれない層のお客さんを別の視点から集客する」ということです。
おそらくみなさんはネットショップ内で、商品の魅力を紹介したページをちゃんと作っていることでしょう。
しかし、その程度のページ数や情報だけでは集客口が狭すぎると思うんです。もっといろんな情報を発信して集客口を広げてあげる必要がありますね。
「ブログを書く=情報発信」
簡単にいうと、この情報発信数(ブログの記事数)が多ければ多いほど、深ければ深いほど集客口はいくらでも広がっていくということです。
とにかくネットショップの存在を目にとめてもらはないことには始まりませんよね。
扱っている商品に関連する情報をプロ目線で深く発信しよう
ここでいう情報というのはいわゆる「日記」や「商品のお知らせ」ではありません。
普通店長の日記なんか検索する人いませんよね…。あなたのお店の商品の詳細を知りたい人は、こちらがなにかしなくても、自ら勝手にショップに訪問してくれるはずです。
別の視点から見た客層に向けた記事を書かないと、いつまでたってもお客さんは増えませんよね。
検索エンジンで検索するユーザーは、いつも何かしらの情報を求めています。
ブログ自体の集客は当然検索エンジンからする必要があるので、記事の内容は検索ユーザーの意図をくみ取り、それ相応の情報を提供してあげる必要があります。
例えばこんな情報を発信してみると良い
ちょっとここで具体例。例えばネットで「パン」を売っているとしましょう。
「今日はメロンパンを焼きました!」とか「期間限定で新作のパンを販売します!」といった情報はいわゆる日記系に当たります。
この情報は、すでにこのパン屋さんに興味がある人に向けた情報発信ですよね。これならSNSで発信した方が効果的でしょう。
一方ブログ向けの記事はこんな感じです。
- 美味しいパンの焼き方
- パン生地に使われている材料の違い
- パン生地の発酵にかける最適な時間 etc
適当に挙げてみましたが、これらは「パン好きの素人が知りたいよう(検索しそう)な情報」ですよね。
さらにここで重要なポイントが1つ。
検索ユーザーはいわばその情報に詳しくない「素人」ですから、プロ目線でありながら素人に向けた情報というのが重要となります。
これは思い付きですが「プロが教える家庭用オーブンで本格的なパンを焼く方法」なんかピッタリ当てはまりそうじゃないでしょうか。プロならではの視点から素人に教えるという感じ。
また「家で作れる簡易版レシピ」を公開してしまうのも面白いかもしれません。今は知っている情報は可能な範囲で公開してしまった方が恩恵を受けられる時代ですしね。
こんな感じで、その道のプロが一般ユーザー向けに発信した情報というのはとても価値があり、これを積み重ねることで集客できる人気ブログになりえると思います。
基本的には、「ショップで販売している商品に関連する情報」を発信する考えでOKですが、記事を読んでいるユーザーを意識した内容になるとなお良しですね。
これらの情報が専門的で深く熱く分かりやすくまとめられているほど、検索エンジンからの評価も上りどんどんPVが増えてきます。
そしてその中には、実際にあなたのお店の商品に興味を持ってくれる人が必ずいるはずです。
ブログは集客口を広げるためのもの
ブログを使った集客にはこんな背景があるんですね。
「集客口を増やしてPVを稼ぎつつ、ブログ自体で収益化もできる」というのがこの手法の良いところです。まさに一石二鳥。
ちなみにうちはネットショップのドメインの「サブドメイン」を使い、「WordPress」でブログを運営しているんですが、実際繁忙期以外はブログ関連の収益の方が多いくらいですよ…。
ただ、ネットショップのみでPVを増やそうとするよりも楽だとは思いますが、ここまで集客力を高めるにはそれなりの情報量(記事数)が必要なのも事実です。
どうしても伸び悩んでいる方は、SNSを絡めつつブログ運営に力を入れてみるのはどうでしょう。
ブログは一度書けば資産としてずっと残るものですしね。少なくとも無駄になることはないと思いますよ。