スーパーで「ハタマス」という魚を見つけました。
正直聞いたことなかったんですが、どうやらあの有名な高級魚「クエ」と同系統の魚らしいんですよね。
一匹丸ごと買ってきたので、味とか特徴を紹介したいと思います!
「ハタ」と「クエ」の違い
魚って地域によっていろんな呼び方があったり、サイズによって名前が変わったり(出世魚)するので、種類を分けようとするとややこしいんですよね。
その中でも「ハタ」と「クエ」は見分けづらい魚と言われています。呼び方もアラ、マハタ、ハタマスなどいろいろです。
ハタとクエはどちらも「ハタ科」に分類され、大きいものは10㎏を超える巨大魚。
大きくなるにつれ体の模様が薄れてくると、より見分けづらくなってくるみたいですね。
もともと同じハタ科ということもあり、見た目だけでなく「味」の方もほぼ同じとよく言われています。
それぞれの食べ時(旬)はサイズによって見極めろ
ちなみにそれぞれの食べ時(旬)はこんな感じ。
- ハタ・・・小さいサイズでも脂の乗りが良い(夏)
- クエ・・・大きくなると脂の乗りがハンパない(冬)
ハタは夏、クエは冬が一般的に旬と言われているんですが、さらにサイズにも注目してみてください。
ハタは小さくても脂の乗りが良いので「家飲みで食べたい!」と思ったときはハタがおすすめ。
大きくなるほど値段が高くなりますし、そもそも個人で10㎏単位のサイズを購入することは想定できませんからね。
逆に料亭ではクエを提供することの方が多いです。クエの方が一般的に有名なことにはこんな背景もあるんでしょう。
とはいっても味に差はないので、手軽に高級魚クエの味を楽しめるハタマスは家飲みにピッタリの魚かもしれません。
クエといえばクエ鍋?いやいや「刺身」も美味いんですよ
クエといえば「クエ鍋」。
これがあまりにも有名すぎるんですが、実は「刺身」も美味いんですよね。
個人的には鮮度の良い魚は全部刺身で食べたいので、今回買ってきたハタマスももちろん刺身で食べました。
ハタマスの刺身
こちらがハタマスの刺身ですね。
全くクセがなく甘みが強い。白身の高級魚らしい味わいですね。
安い白身はクセが強いとよく言われるんですが、このクラスになると全く気になりません。ある種万人受けする白身魚と言えるでしょう。
そして捌くときから明らかに他の白身魚と違ったんですが、見た目以上に脂が乗ってました。
それでいて弾力のある身質をしているのが面白いんですよね。薄造りにするのも美味しいかもしれません。
ハタマスの皮(湯引き)
こちらはハタマスの皮を湯引きしたものです。
皮を軽く湯に通してから氷水の中へ。細切りにして「紅葉おろし」「小口ねぎ」「ポン酢」と和えて食べます。
唐揚げにしても面白いでしょうね。
ちなみに捌き方は別の記事にまとめてあります。ハタマスの皮を食べるために必要な「すき引き」の方法も紹介してるので参考にどうぞ。
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ハタマスの握り
続いてハタマスの握りです。
「弾力のあるネタ」と「ふわふわのシャリ」が面白い食感を生み出します。
こうして見るととてもきれいな白身ですよね。
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ハタマスの潮汁
もともと鍋料理に使われる魚なので、「潮汁」との相性も抜群でしょう。
ハタマスのアラ1匹分でしたがかなりの出汁が取れました。写真からも脂の浮き具合がよく分かるはず。
「塩」「醤油」「酒」で上品な味付けにするとより楽しめると思います。
家飲みならクエよりもハタがおすすめ
ちなみに今回のハタマスは1500gで2980円。高級魚とされている割には意外と安く買える魚なんですよ。
たぶん個人で購入できるのはこれくらいになってくると思うんですが、このサイズならクエよりもハタの方が脂が乗っていて美味しいと思います。
夏ならハタ、冬ならクエ。
家ならハタ、店ならクエ。
クエが鍋にされるのは旬が冬なこともあると思いますが、ぜひ一度刺身でも食べてみてください。
狙い目は夏のハタマスですよ。