2記事にかけてPHPの特徴と文字の出力を紹介しました。
今回はPHPの「変数」ということで、ようやくプログラムらしい部分に入ります。
PHP 変数とは
変数はその名の通り、変化できる値のことです。以前JavaScriptの記事でも変数を紹介したしたと思いますが、もちろんPHPでも意味合いは同じです。
例えばある商品を売る時。当然値段を設定しますよね。
そしてその値段はたいてい1か所ではなく、webページの複数個所に表示されます。プログラムのいたるところに記述されているわけです。
この値段を後日変更したい時。変数の機能を使っておくことで、対応がとても楽になります。
またお客さんがその商品を購入する数も様々。これらのように変数は、場合によって変化しうる値を管理してくれる機能を持っています。
変数は数値や文字を入れるための箱だとよく表現されています。
PHPにおける変数の記述方法【基本】
それでは変数の記述方法の基本を順番に説明していきたいと思います。
この基本をもとに、後ほど少し発展させた変数の記述を紹介します。
変数に名前を付ける
まずは変数を表す箱に名前をつけていきます。ちなみに、はじめに変数に名前を付けて準備することを変数を定義するといいます。
プログラム中で準備した変数を呼び出すときはここで付けた名前を使うので、なるべく簡単なのにしときましょう。ただし下記の注意に従って。
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(例)
$abc $a1 $abc_1
実際は変数が表すものの英語表記を使ったりすると、後でプログラムを見た時に分かりやすいです。
変数に値を代入
次に変数に値を代入する方法を見ていきましょう。これを見てください。
$変数名 = 値;
プログラムで使われる「=」は等しいという意味ではなく、代入するという意味になります。
(例)
$abc = "PHP";
これは変数「abc」に「PHP」という値を代入しています。
また「PHP」は文字列なので「“」でくくっています。
実際に変数を使ってみる
それでは簡単な変数を使ったプログラムを見てみましょう。
<PHP>
<?php $abc = "PHP"; echo $abc; ?>
<ブラウザ>
PHP
これは変数「abc」をechoで出力しているので、ブラウザには変数「abc」の値である「PHP」が表示されます。
PHPにおける変数の記述方法【これも覚えておきたい】
上記で変数記述の基本を見てきました。あくまでもこれが基本ですが、変数に関してプラスで覚えておきたい部分をここで紹介します。
文字列中に変数の値を記述
先ほどは単純に変数を出力しただけですが、実際使うときは文章中に変数を入れます。
<PHP>
<?php $abc = "PHP"; echo "{$abc}の変数"; ?>
<ブラウザ>
PHPの変数
文字列中に変数を入れる場合は変数を「{}」で囲う必要があります。
また文字列は「’」か「”」でくくると前回記事にて紹介しましたが、文字列中に変数が入る場合は必ず「”」を使うようにしてください。「’」を使うと変数名がそのまま表示されてしまいます。
変数の値の上書き
同じ名前の変数に別の値を代入したらどうなるでしょうか?
<PHP>
<?php $abc = "PHP"; echo "{$abc}の変数。"; $abc = "web"; echo "{$abc}。"; ?>
<ブラウザ>
PHPの変数。web。
PHPでは1文ずつ処理が行われていきます。同じ名前の変数でも代入する値を変えれば、しっかりと値が変わることが確認できます。
このように、プログラム中に同じ変数名が出てきても、値が同じとは限らないことを頭に入れておきたいです。
最後に
かなりシンプルにPHPの変数をまとめてみました。
はじめは、変数入りの文字列には「”」を使い、変数名を「{}」で使うことを忘れがちなので特に気を付けてください。
どんな複雑なプログラムでも変数の扱い方はこの形に変わりないので、しっかり覚えておきたいですね。